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府中市木造住宅等の耐震化に係わる講習会の報告

令和7年6月10日に、むさし府中商工会議所会館3階大ホールで開催された、府中市木造住宅等の耐震化に係わる講習会について報告いたします。

この講習会は、府中市の木造住宅の耐震診断助成が開始された20年程前から実施されています。府中市内で助成金を使った耐震補強工事を行うためには、この講習会の受講が必須となっています。また府中市内の業者であること、建設業の登録されていることなどの条件もございます。

むさし府中商工会議所の主催、南部支部が共催、府中市の協力で行われ、最初に府中市から助成金制度の説明がありました。木造住宅の耐震補強工事の助成金は、今年から大幅にパワーアップし、従来最大110万円の助成だったのに対し、最大170万円までアップしています。また助成枠も拡充されました。また従来1981年までの木造住宅が対象でしたが2000年までに拡充され、対象住宅が非常に多くなりました。そのため、例年よりやや多い約50社の参加で開催となりました。

木造住宅耐震診断・耐震改修等助成事業(参考:府中市ホームページ)

また、ブロック塀等安全対策費用助成事業の説明もありました。こちらは従来と変わりがありませんが、建築基準法上の道路に隣接するブロック塀の調査を無料で受けられるほか、ブロック塀の除去及び建替に対し費用の一部を助成します。具体的には助成割合2/3、上限8万円となっています。

次に、南部支部の甲田支部長より、耐震診断・耐震補強工事の説明がありました。従来、府中市の建築士が調査を行っていましたが、南部支部の建築士も調査可能になったこともあり、南部支部のその他の市在住の建築士も多く参加しました。

業者の解説には、過去に講習会を開いていただいたこともある、株式会社住宅構造研究所様による、ケミカルアンカー、耐力壁、金物などの解説をいただきました。住宅構造研究所は、ややマニアックな専門の耐震部材の開発・販売を行っておりますし、南部支部内の耐震補強でも数多くの実績があります。今回は久しぶりに勉強し直せたのではないでしょうか?

次は、福井コンピュータアーキテクト様の解説。福井といえば、ARCHITRENDのような建築CADが有名です。今回はリフォームに絞って商品説明をいただきました。主にりのべっちというiPhone、iPadで無料でも使うことができるアプリの紹介です。特筆すべきは、間取りをとるための機能が充実していること。iPad proなどのLiderスキャナで、撮影しながら間取りが自動で測定できる機能など驚きが多かったです。今回福井コンピュータアーキテクト様に依頼したのは、AI化の急激な進展などで、ソフトウェアなどの環境も劇的に変化しているので、設計者も施工者にも刺激になるのではないか、という理由でした。

終了後、修了証を配布しました。本講習を受けると商工会議所などで公開されている業者リストに事業者名を登録することができます。地元で活動し信頼ある事業者とともに、府中市の耐震診断・補強を頑張ってまいりますので、引き続きよろしくお願いします。

報告   2025/06/11   石塚支部長

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